ドライビングシミュレーター向け
ソリューション
3Dビジュアライゼーションを駆使し、ワンランク上のドライビングシミュレーターに
自動車業界では、高度なシミュレーション機能は生かしつつ、ビジュアル品質の向上が求められています。
シリコンスタジオでは、エンターテインメント業界で培った3DCGに対する知見を活かし、ゲームエンジン活用による数々の走行シミュレーター開発からの独自ノウハウと保有する高品質なアセットパーツにより、多様化するお客様のニーズへの対応と開発にかかる納期短縮を実現します。SCANeR studioやCARLAなど、既存のドライビングシミュレーターの資産を生かしたビジュアル品質の向上や各種機能の追加にも対応可能です。
PBRによる質感の向上、日照・天候条件の再現
最新の物理ベースレンダリング(PBR)により、素材の質感を圧倒的に向上させ、写実的な表現を実現します。既存シミュレーターが苦手とする時間や季節、日照、気象条件による変化をリアルに再現することも可能です。
【特徴】
• 現実に近い光および質感表現
• 雨天時、夜間時の視界の再現
• レンズ特性(色収差、ひずみなど)の再現
• ポストエフェクトによる空気感の再現
天候:晴
天候:雨
夜間
個別カスタムによる応用範囲の拡大
既存のシミュレーターのビジュアライゼーションを、個別にカスタムいたします。
- 道路標識や看板など、任意のカスタムアセットの配置および表示
- 信号機や街灯など、交通シナリオや時間帯・天候などに連動したアセットの表示および制御
- カーナビ/HUD/HMIなどのカスタム実装
ゲームエンジンから既存ドライビングシミュレーターへの移植
ゲームエンジンで実装した内容を既存の各種ドライビングシミュレーターへ連携、移植することも可能です。
ご予算・用途に応じて構成、作業内容をご提案いたします。
以下のサービスも行っておりますのでご相談ください。
- 適したドライビングシミュレーターの調査
- 簡易ドライビングシミュレーターの受託開発
CARLAでのアセット活用イメージ
CARLAに当社独自の市街地アセットを読み込ませることにより、国内の道路事情での自動運転検証を可能にします
採用事例
自動運転開発では実車撮影に制約があり、シミュレーション技術によるデータ増強が強く求められます。 当社は、CEDEC2020の公募セッションにおいて、アイシン精機と共同で「Unreal Engine を用いた、駐車スペース検知のための学習データ生成 〜次世代自動駐車システム実現に向けて〜」と題し、当社が開発協力したリアルタイム3DCGによるシミュレータをご紹介しました。
白線やトラロープなど、さまざまな現実世界に存在する区画線表現に加え、時間帯・天候効果のカスタマイズも可能とし、実写と同様のリアリティを実現しています。
自動運転技術開発用合成データ生成・編集ツール
当社は、マツダ株式会社に対し、自動運転技術開発のための環境認識・認知領域における深層学習アルゴリズムの検証用教師データ作成を支援すべく、MAZDA CO-PILOT CONCEPT技術開発用合成データ生成・編集ツールを開発・提供いたしました。
このツールは、道路構造や鉄道線路などのインフラ構造物を主体とする「ベースデータ」、建物や樹木、遠景からなる「背景データ」、車両や信号、標識などの「アセットデータ」を合成し、景観データを生成するものです。編集ツール機能、アノテーション機能、車載センシング機能、エディット機能を備えています。
道路用アセット提供による市街地走行シミュレーター
当社は、「Unreal Engine 4 道路用アセット」をEXCITEC株式会社の総合シミュレータサービス「EXCITEC-SIM」向けに提供し、「第13回 Japan IT Week 秋」において「市街地走行シミュレーター」として展示されました。
市街地走行シミュレーターはEXCITECのほか、VIA Technologies Japan株式会社、エイムス株式会社および当社の4社共同制作による製品です。信号、交通標識、時間帯、天候、歩行者の再現はもちろん、自然な挙動を意識して開発された周辺車両のアルゴリズムを活用することで、より現実に近い市街地環境のシミュレーションを実現しています。