Unreal Engine 4 魚眼レンダリング
ビジョン向け研究開発において、学習用または検証用画像を3DCGで生成したい、というニーズが高まっています。
しかし、従来のコンピュータビジョン向け画像生成ツールでは、実際のカメラのようにフォトリアルな画像生成を行うことが容易ではなく、特に魚眼カメラのような超広角画像をリアルタイムで生成することは困難です。また、機械学習用には距離画像やラベリング画像を必要とするケースが多く、これらの生成にはフォトリアルな画像生成とは異なる専用のレンダリング設定を行う必要があります。
本技術は、Unreal Engine 4(以下、UE4)上で魚眼カメラや超広角カメラなどをシミュレーションするものです。学習用または検証用として、広い視野角や特殊なレンズプロファイルを必要とするロボット、監視カメラ、自動車などの研究開発部門でご活用いただけます。UE4は、魚眼画像や180degを超える超広角画像の表示に標準では対応していません※。
本技術を導入することにより、等距離射影や等立体角射影といったさまざまなレンズプロファイルにもとづくカメラ表示を実現できます。
※2021年3月現在/当社調べ
魚眼レンダリングの主な特長
UE4に標準搭載されていない魚眼カメラ表示を、GPU処理により現実的な表示パフォーマンスで実現します(NVIDIA社製GeForce RTX 2080 Tiにて、2K映像を20fps以上で表示できることを確認しています)。自動運転や自動駐車のためのドライビングシミュレータなど、魚眼カメラでのリアルタイム表示が必要なシステムに貢献。特殊なカメラ表示でもリアルタイムプレビューが可能となるため、開発期間の短縮が可能です。
- 各種R&Dで必要とされる距離画像やラベリング画像などを同じカメラで表示可能
- さまざまな魚眼カメラおよび独自のひずみパターンを有する超広角カメラを再現
- 処理速度が早く、ラベリング画像の出力に最適