導入事例

ドライバーモニタリングシステム用教師画像

三菱電機株式会社

三菱電機株式会社が手がける次世代ドライバーモニタリングシステム(DMS)※1の開発に対し、さまざまなユースケースの検証シーンが再現可能な3DCG技術を提供しました。(2021年5月発表)
また、人物の骨格・体格検出の検証に活用できるよう、さらにカスタマイズした技術を提供しました。(2023年10月発表)

三菱電機/シリコンスタジオ

当社では『BENZaiTEN(ベンザイテン)』のブランドの下、人物(顔・表情)認識用CG生成、不良品判定用CG生成、組立て部品・パーツ認識用CG生成など、さまざまな機械学習向け教師画像用CG生成ソリューションを展開しています。
『人物(顔・表情)認識用CG生成』は、あらゆる光源環境におけるさまざまな人物の顔、表情のCGを生成し、機械学習による画像認識の精度向上に活用いただけるソリューションです。年齢、肌の色、骨格を自由自在に変化させながら多種多様な人種の顔・表情に対応し、生成できる顔のバリエーションはほぼ無限。あらゆる光源、カメラ位置、レンズ設定の変更や、赤外線カメラのルック再現にも対応しています。

当社は次世代DMSの開発を手がける三菱電機に対し、『人物(顔・表情)認識用CG生成』によるシミュレーション技術を提供いたしました。実際に設置されているカメラの位置や広角レンズの画角に合わせて調整するなどカスタマイズ対応し、DMSの認識精度を高めるために採用されています。

ドライバーモニタリングシステムの認識精度を高める検証シーン

以下、三菱電機Webサイト開発者インタビュー「三菱電機の次世代DMSが未来を創る」より引用(一部改変)

三菱電機は、検出範囲を助手席や後席まで広げ、乗員認識や生体センシングなどの安全性や快適性の向上に貢献することを目指し、ダッシュボードセンターに設置した広角カメラによるDMSを業界で初めて※開発しました。
※車内監視用途において。三菱電機株式会社調べ
DMSの認識精度を高めるには、太陽光が顔に当たるシーンや飲物を飲んでいるときに顔を遮蔽するシーン、帽子やマスク、髪形、ヒゲ、人種、天候といったさまざまな条件を再現し、検証しなければなりません。また、何か問題が発生すればその場で修正や再検証の繰り返しが必要となります。
現実世界では再現が難しいシーンも、CGによるシミュレーションでは容易に再現することが可能です。
三菱電機では、実際の車で再現することにより蓄積してきたノウハウと、3DCGの技術を用いたシミュレーションを組み合わせ、現実世界では再現が難しいシーンの検証に取り組まれています。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/automotive/project/interview01/index.html

また、当社はこのシミュレーション技術をさらにカスタマイズし、人物の骨格・体格検証の目的に合わせたリアルタイム3DCG技術を提供しました。

人の骨格点表示

人の骨格点表示

子供相当の体格表示

子供相当の体格表示

 

異なる体型のCG画像を出力するためには、いくつもの骨格・体格に関するパラメーター入力が必要になります。この入力作業を簡便にするために、顔のサイズや座高など、いくつかのパラメーターを入力するだけで、さまざまな体型を再現する機能を当技術に盛り込みました。
DMSによる骨格・体格検出の精度向上には、できるだけ多くの骨格・体格が異なるサンプル画像を収集する必要があります。しかしながら、実際に被験者を集めてさまざまなパターンを撮影することは、容易ではありません。
そのため、三菱電機では、実写に代わる検証画像データとしてCGを活用すべく、運転席や助手席に座る男性や女性、子供など、体格の異なる複数のCG画像を当技術により生成されました。

なお、これらの技術は、米Epic Games社のゲームエンジン※2「Unreal Engine 4(アンリアルエンジン4)」を使用して開発されています。
今後も当社は三菱電機と協力し、さらに実写に近づけるべく、当技術の精度向上のための取り組みを続けてまいります。

※1.ドライバーモニタリングシステム(DMS):車室内に設置した専用のカメラでドライバーの顔を認識し、運転状態を監視することで、居眠りや脇見などを検知することにより、危険運転や事故の防止を目的とした安全運転を支援するシステムです。

※2.ゲームエンジン:コンピューターグラフィックスによるアプリケーションやコンテンツ開発において必要なライブラリやツールなどの機能がまとまったGUIベースの統合開発環境です。高品質な3Dグラフィックスを比較的簡単に作成できる仕組みが揃っているため、近年はゲームや映像コンテンツのみならず、自動車や建築、製造業などの産業分野で活用が進んでいます。米Unity Technologies社の「Unity」と、米Epic Games社の「Unreal Engine」が高いシェアを誇っています。

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※ BENZaiTENは、シリコンスタジオ株式会社の日本国内およびその他の国における登録商標または商標です。
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