3D景観・市街地アセットライブラリー(道路・建物・標識)
〜 デジタルツイン/シミュレーター/ゲーム開発向け 〜
デジタルツイン/メタバースの構築による各種シミュレーターやゲーム開発では、アセットの制作に関する以下のような課題がつきものです。
- ゲームエンジンなどの開発プラットフォーム向けに質感設定するのが大変
- モデル、テクスチャーのクオリティーがバラバラ
- ゲームエンジンが提供するアセットストアではなかなか欲しいものが見つからない
- 経年劣化なども再現したいが、すべて手作業となるため多大な工数がかかる
シリコンスタジオでは数々のシミュレーター開発実績で培ってきた独自のノウハウと、日本国内の道路で使用されている標識等、高品質なアセットパーツを保有しています。ゲームエンジンによるゲーム/シミュレーター/メタバース開発に活用可能です。各種開発にかかる納期を短縮いただけます。
各種シミュレーターで使用できる
高いクオリティ
Unreal Engine(UE)の質感が設定されたハイクオリティな3Dアセットパーツ集を保有。高解像度テクスチャーを利用した、統一されたアセットクオリティを誇ります。
市街地の景観を必要とするUEを利用したデジタルツイン/メタバースの構築、各種ゲームやシミュレーター開発、CARLA Simulatorでの自動走行(ADAS/AD)シミュレーション環境開発等でご利用可能です。
パラメーターによる経年劣化
経年劣化をパラメーターで再現しており、Unreal Editorで自由自在にカスタマイズ可能な状態となっています。
- 道路標識:形状ゆがみ、錆、塗料の退色など
- 路面標識・区画線:全体的なかすれ、部分的なかすれなど
ブループリントによる信号機制御
アセットパーツは順次追加予定
アセットパーツ仕様
対応バージョン:Unreal Engine 5
カテゴリ | 対応アセット | 対応機能 |
---|---|---|
信号機(LED式、電球式) | 三色信号、矢印信号、歩行者信号 | 点灯・点滅制御 |
道路標識 | 案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識 | 形状ゆがみ、錆、塗料の退色 |
路面標示 | 道路標示、区画線、法定外表示 | 全体的なかすれ、部分的なかすれ |
ガードレール | ガードレール | 形状ゆがみ、錆 |
アセットライブラリー 駐車場パッケージ
駐車場パッケージは、郊外型商業施設の駐車場をイメージしたアセットパッケージです。
車両や歩行者を含む屋外平面駐車場
大型の屋外平面駐車場エリアにホームセンターやファミリーレストランをイメージした商業施設の建物、街灯や案内サインなどがあらかじめ配置されています。また、信号機や道路標識、走行する車や歩行者(人)といった、市街地アセットライブラリーの全オブジェクトも含まれています。
AIによる画像認識の学習などの用途に
ADASや自動走行・自律運転による駐車支援システムの開発のほか、AIを活用した監視カメラなど、画像認識の学習データ(教師画像)、アルゴリズムの検証、各種シミュレーションなどに活用いただけます。
AutoDriveや白線のカスレ表現に対応
車両を選択し、AutoDrive機能を有効化して駐車エリアの番号を指定すれば、その場所に自動運転で駐車させることができます。走行中にほかの車や歩行者などの障害物を検知すると停車。白線の劣化具合を自由に調整することも可能です。
カスタマイズ自在なUE5プロジェクト
走行経路や建物などのオブジェクトのレイアウトを変更したり、さまざまなシーンのシナリオを用意して再現させることも、アノテーション書き出しなどのプラグインや機能を追加することも自由自在です。Unreal Engine 5のプロジェクトでご提供しますので、お客様の使い方やニーズに合わせてご活用いただけます。
道路付属物の位置情報を活用した「PLATEAU」への市街地アセット自動配置
「PLATEAU は航空写真と建物情報を主体とする3Dモデルデータのため、道路に関してはテクスチャや標識などの細かい情報がありません。
当社では、道路標識や信号機、横断歩道や停止線、ゼブラゾーンなど、地図データに含まれる道路付属物の位置情報をパートナー企業から入手し、それに基づいて実際の位置に独自アセットを自動的に付与する技術を開発しています。
PLATEAUに当社独自開発の高品質な3Dアセットを組み合わせることにより、フォトリアルな都市空間シーンを効率的に実現することが可能です。
主な採用事例
自動運転技術開発用合成データ生成・編集ツール
当社は、マツダ株式会社に対し、自動運転技術開発のための環境認識・認知領域における深層学習アルゴリズムの検証用教師データ作成を支援すべく、MAZDA CO-PILOT CONCEPT技術開発用合成データ生成・編集ツールを開発・提供いたしました。
このツールは、道路構造や鉄道線路などのインフラ構造物を主体とする「ベースデータ」、建物や樹木、遠景からなる「背景データ」、車両や信号、標識などの「アセットデータ」を合成し、景観データを生成するものです。編集ツール機能、アノテーション機能、車載センシング機能、エディット機能を備えています。
道路用アセット提供による市街地走行シミュレーター
当社は、「Unreal Engine 4 道路用アセット」をEXCITEC株式会社の総合シミュレータサービス「EXCITEC-SIM」向けに提供し、「第13回 Japan IT Week 秋」において「市街地走行シミュレーター」として展示されました。
市街地走行シミュレーターはEXCITECのほか、VIA Technologies Japan株式会社、エイムス株式会社および当社の4社共同制作による製品です。信号、交通標識、時間帯、天候、歩行者の再現はもちろん、自然な挙動を意識して開発された周辺車両のアルゴリズムを活用することで、より現実に近い市街地環境のシミュレーションを実現しています。